真空ポンプ セレクションガイド
真空ポンプを選定するには、まず必要となる排気速度を見積った上でさらにその用途に適した種類の中からポンプを選ぶことが大切です。各種ポンプの用途、特長、性能を一覧にしました。ご使用目的に合わせてお選び下さい。
圧力単位(Pa)
ターボ分子ポンプ
UTMーB シリーズ
アルバック
型式 | UTM70B | UTM300B | |||||
ポンプ | 冷却方式 | 自然空冷 | 強制空冷 | 自然空冷 | 強制空冷 | ||
フランジ口径 | 吸気口 *1 | VG65, ICF114, ISO063-K | VG100, ICF152, ISO100-K | ||||
排気口 | KF16 | KF16 | |||||
排気速度 (保護ネットなし時) |
N2 | 70 L/s | 280 L/s | ||||
He | 60 L/s | 270 L/s | |||||
H2 | 49 L/s | 220 L/s | |||||
到達圧力 *2 |
ベーキング後 | - *3 | 10-8Pa | - *3 | 10-8Pa | ||
ベーキング前 | 10-6Pa | 10-6Pa | 10-6Pa | ||||
最大圧縮比 | N2 : >1×109, He : 4×107, H2 : 4×105 | N2 : >1×109, He : 7×106, H2 : 1×105 | |||||
最大吸気口圧力 *4, *5, *6 |
N2 | 0.43Pa | 1.1Pa | 0.06Pa | 0.7Pa | ||
最大排気口圧力 *4, *5, *7 |
N2 | 300Pa | 900Pa | 100Pa | 1000Pa | ||
連続運転最大流量 *8 |
ガス パージ無 |
N2 | 15sccm *9 | 40sccm *9 | 10sccm *10 | 100sccm *10 | |
ガス パージ無 |
Ar | - | 10sccm *9 | - | 30sccm *10 | ||
ガス パージ有 |
- | 15sccm *9 | - | 40sccm *10 | |||
推奨補助ポンプ (10SCCM吸引時) *11 |
60L/min以上 | 120L/min以上 | |||||
質量 | VG:3.3kg, ISF:3.0kg, ISO:5.0kg | 6.0kg / 9.0kg | 6.3kg / 9.3kg | ||||
回転数 | 87000rpm | 60000rpm | |||||
起動時間(80%まで) (DC24V 背圧5Pa以下時) |
1.7分 | 3.5分 | |||||
表面処理 *12 | 無し | ||||||
取り付け方向 | 全方位 | ||||||
騒音 *13 | 48dB(A)以下 | 50dB(A)以下 | |||||
電源仕様 | 入力電源 | DC24V ±5%, 120W | DC24V ±5%, 180W | ||||
接点入出力 | REMOTE(D-sub 15ピンオス)デジタル入出力4点,アナログ出力1点 | ||||||
シリアル通信 | RS-485(D-sub 15ピンオス,REMOTEと共用) | ||||||
LED表示 | POWER,NORMAL,ALARM | ||||||
スイッチ | START/STOP,RESET | ||||||
回転数可変 | ポンプ既定回数の25%~100%の間で回転数の変更が可能(設定は0.1%単位) | ||||||
異常検出 | アラーム,ワーニングを検出 | ||||||
保護動作 | アラーム,ワーニングを表示 | ||||||
標準付属品 | 取扱説明書(CD-R), 保護ネット(VG, ICFのみ。ISOフランジはガスケットに組み込み), ガスケット(吸気口用), ダストキャップ(吸気口, 排気口, コネクタ用) 各1 |
||||||
適応規格 | CE、TUVus |
*1 | ご注文時に吸気口フランジを選択ください。 |
*2 | 2段式補助ポンプ使用時 |
*3 | ベーキングはICFフランジの強制空冷使用時のみ実施可能です。 |
*4 | 周囲温度25℃の時の値です。周囲温度が変わると許容値は変わります。 |
*5 | 最大吸気口圧力と最大排気口圧は同時に満たすことは出来ません。 |
*6 | 連続排気可能な最大吸気口圧力です。 |
*7 | 吸気口からの排気ガス流量0 sccmの場合の連続運転可能な排気口の最大圧力です。 |
*8 | 周囲温度が5~25℃の場合の値です。ガスパージはN2ガス25sccmでご使用ください。 |
*9 | 補助ポンプ60L/min使用時の値です。 |
*10 | 補助ポンプ120L/min使用時の値です。 |
*11 | ガス量が多くなる場合は、排気口の圧力が最大排気口圧力以下になるような補助ポンプを選定ください。 |
*12 | 反応性ガス、腐食性ガス、Ga含有ガスを流さないでください。その他についてはお問い合わせください。 |
*13 | ISOフランジタイプ。当社測定法による。 |
屋内での使用を想定して設計しているため、基本的には屋外では使用できません。
排気速度Sは導入している気体の流量Qを圧力Pで割ることによって求められます。
(S=Q/P)
詳細をまとめたページがございますのでリンク先をご覧ください。
https://showcase.ulvac.co.jp/ja/how-to/selection-guide/vacuum-pump-guide.html
真空ポンプを選定するには、まず必要となる排気速度を見積った上でさらにその用途に適した種類の中からポンプを選ぶことが大切です。各種ポンプの用途、特長、性能を一覧にしました。ご使用目的に合わせてお選び下さい。
圧力単位(Pa)
ドライポンプは、油や液体を真空室内に使用しない真空ポンプのため、クリーンな真空が得られます。大気圧から到達圧力までの広範囲で使用可能です。
油回転真空ポンプは、真空ポンプ油を使うことにより回転部の動きを滑らかにしたり、真空封止して気密性を高めることで高い排気性能を実現します。安価、コンパクト、据え付けが容易、油回転真空ポンプ単体で容易に真空が得られるなど、経済性・操作性に優れたポンプです。
アルバックの油回転真空ポンプは、多種多様な使用用途に応じた幅広いラインナップがあります。
使用目的・用途・アプリケーションからお選び頂けます。
ターボ分子ポンプは、分子流領域において排気速度が一定で、連続したガス排気が可能です。また、再生作業などの保守の必要が無く、水素・ヘリウムに対して高い排気性能を実現します。
一般にポンプとは流体に圧力や速度などを付与しながらこれを輸送する装置をいいます。
真空技術でいうポンプの場合は、これよりももっと広い意味が与えられています。
この一般的なポンプの定義のとおり、真空装置内の気体をより高い圧力の外部へ輸送し、排出するものがあります。たとえば、油回転真空ポンプやメカニカルブースタポンプのような機械式真空ポンプ、あるいは油拡散ポンプやエゼクタポンプのような蒸気噴射式真空ポンプです。ほかに気体を外部に運び出すのではなく、ただ気体分子を捕えてしまうだけのものがありますが、これは気体に対して受動的であり、厳密にはポンプとはいえないかもしれません。
これらにはゲッタ作用を利用した真空ポンプや低温における吸着、凝結作用を利用した真空ポンプなどがあります。
つまり真空ポンプとは、気体を除去する機能をもつ装置であるということができます。作動原理によって真空ポンプを大別すると気体輸送式真空ポンプ、気体溜込式真空ポンプになります。
これらの真空ポンプの種類をまとめると図のようになります。
製品に関するお問合わせについては
こちらのQRコードをご利用ください
型式 | UTM70B | UTM300B | |||||
ポンプ | 冷却方式 | 自然空冷 | 強制空冷 | 自然空冷 | 強制空冷 | ||
フランジ口径 | 吸気口 *1 | VG65, ICF114, ISO063-K | VG100, ICF152, ISO100-K | ||||
排気口 | KF16 | KF16 | |||||
排気速度 (保護ネットなし時) |
N2 | 70 L/s | 280 L/s | ||||
He | 60 L/s | 270 L/s | |||||
H2 | 49 L/s | 220 L/s | |||||
到達圧力 *2 |
ベーキング後 | - *3 | 10-8Pa | - *3 | 10-8Pa | ||
ベーキング前 | 10-6Pa | 10-6Pa | 10-6Pa | ||||
最大圧縮比 | N2 : >1×109, He : 4×107, H2 : 4×105 | N2 : >1×109, He : 7×106, H2 : 1×105 | |||||
最大吸気口圧力 *4, *5, *6 |
N2 | 0.43Pa | 1.1Pa | 0.06Pa | 0.7Pa | ||
最大排気口圧力 *4, *5, *7 |
N2 | 300Pa | 900Pa | 100Pa | 1000Pa | ||
連続運転最大流量 *8 |
ガス パージ無 |
N2 | 15sccm *9 | 40sccm *9 | 10sccm *10 | 100sccm *10 | |
ガス パージ無 |
Ar | - | 10sccm *9 | - | 30sccm *10 | ||
ガス パージ有 |
- | 15sccm *9 | - | 40sccm *10 | |||
推奨補助ポンプ (10SCCM吸引時) *11 |
60L/min以上 | 120L/min以上 | |||||
質量 | VG:3.3kg, ISF:3.0kg, ISO:5.0kg | 6.0kg / 9.0kg | 6.3kg / 9.3kg | ||||
回転数 | 87000rpm | 60000rpm | |||||
起動時間(80%まで) (DC24V 背圧5Pa以下時) |
1.7分 | 3.5分 | |||||
表面処理 *12 | 無し | ||||||
取り付け方向 | 全方位 | ||||||
騒音 *13 | 48dB(A)以下 | 50dB(A)以下 | |||||
電源仕様 | 入力電源 | DC24V ±5%, 120W | DC24V ±5%, 180W | ||||
接点入出力 | REMOTE(D-sub 15ピンオス)デジタル入出力4点,アナログ出力1点 | ||||||
シリアル通信 | RS-485(D-sub 15ピンオス,REMOTEと共用) | ||||||
LED表示 | POWER,NORMAL,ALARM | ||||||
スイッチ | START/STOP,RESET | ||||||
回転数可変 | ポンプ既定回数の25%~100%の間で回転数の変更が可能(設定は0.1%単位) | ||||||
異常検出 | アラーム,ワーニングを検出 | ||||||
保護動作 | アラーム,ワーニングを表示 | ||||||
標準付属品 | 取扱説明書(CD-R), 保護ネット(VG, ICFのみ。ISOフランジはガスケットに組み込み), ガスケット(吸気口用), ダストキャップ(吸気口, 排気口, コネクタ用) 各1 |
||||||
適応規格 | CE、TUVus |
*1 | ご注文時に吸気口フランジを選択ください。 |
*2 | 2段式補助ポンプ使用時 |
*3 | ベーキングはICFフランジの強制空冷使用時のみ実施可能です。 |
*4 | 周囲温度25℃の時の値です。周囲温度が変わると許容値は変わります。 |
*5 | 最大吸気口圧力と最大排気口圧は同時に満たすことは出来ません。 |
*6 | 連続排気可能な最大吸気口圧力です。 |
*7 | 吸気口からの排気ガス流量0 sccmの場合の連続運転可能な排気口の最大圧力です。 |
*8 | 周囲温度が5~25℃の場合の値です。ガスパージはN2ガス25sccmでご使用ください。 |
*9 | 補助ポンプ60L/min使用時の値です。 |
*10 | 補助ポンプ120L/min使用時の値です。 |
*11 | ガス量が多くなる場合は、排気口の圧力が最大排気口圧力以下になるような補助ポンプを選定ください。 |
*12 | 反応性ガス、腐食性ガス、Ga含有ガスを流さないでください。その他についてはお問い合わせください。 |
*13 | ISOフランジタイプ。当社測定法による。 |
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