スタンドアロン
HELIOT900シリーズ
ヘリウム?水素?どちらでも。ULVACのリークディテクタ
ULVACの「HELIOT900シリーズ」は、排気速度が大きく、利便性にも優れたヘリウムリークディテクタです。
一人作業が可能かつ高性能で、漏れ検査を効率的に行うことができます。
Table of Contents
- 漏れ検査の作業効率が生産性向上に影響する
- ヘリウムリークディテクタ「HELIOT900シリーズ」7つの特徴
- 様々な分野で使用される漏れ検査
漏れ検査の作業効率が生産性向上に影響する
大きい装置の漏れ検査は、検査箇所とリークディテクタが離れてしまうので、どうしても2人作業になるのが当然でした。そして、リークディテクタは、排気能力が小さいので漏れの反応も小さく時間がかかります。漏れを見逃すと、製品に大きな損失が出るため、漏れ検査を省略することはできず、作業者に負担となっていました。
そこで、ULVACは一人で作業ができ、小さな漏れも格段に見つけ易い「HELIOT900シリーズ」を開発しました。タブレット型コントローラーを携帯すれば、ヘリウムリークディテクタ本体がどこにあっても、一人作業が可能になり、その場で結果がわかります。また本製品は、スリムで狭い通路も移動しやすく、起動時間は約2分、停止時間は1分未満ととても早い。漏れ検査の作業効率が上がり、装置を止めている時間が短くなります。
ヘリウムリークディテクタ「HELIOT900シリーズ」7つの特徴
1. 高い排気能力
ヘリウム排気速度は、5L/sec可能です。バックグラウンドの下がりが早く、下がった後もバックグラウンドは安定しています。また真空装置など外部の排気系と同時接続した場合には、リークディテクタ側へのヘリウム導入量が増えることで、より小さな漏れを検出できます。
リークディテクタのテストポート排気速度による違い
2. 本体から独立したタブレット型コントローラの採用
タブレット型コントローラを標準採用し、本体固定表示による制約がなくなったことで利便性が大きく向上しました。コントローラは本体から完全に分離しており、画面サイズ 7インチの静電容量方式タッチパネルによりオペレータの手元で操作できます。また、付属の専用スタンドによって使用方法に合わせた最適なレイアウトが可能です。更に、本体とのワイヤレスリモート制御機能を標準搭載しているためハンディリモコンとしてすぐに活用できます。
3. 直感的に操作が可能なテスト画面
タブレット型コントローラの表示は、必要な情報が明確に伝わるシンプルなテスト画面です。
操作頻度が高いテスト開始 / 終了は、普段使い慣れている記号(■、▶)で大きく配置するなど、初めて使う場合にも、簡単に、使い慣れてからも確実な操作が可能です。リークテストの測定内容と検査結果は、高精細で視認性の高いグラフと合わせて、即座に判断できます。
4. 移動・固定などの操作性を追求した、使い易いモバイルカート(HELIOT904シリーズ)
ヘリウムリークディテクタを安全に移動するため、狭い通路を移動し易いスリム設計、凹凸のないパネルカバー、段差を超える際に便利なフットスペース、大径車輪、太いグリップ、足踏み式ストッパなど、現場の声を徹底的に取り入れました。
HELIOT901シーズ用低床カート(フロアカート)、HELIOT904シーズ用モバイルカートともに移動時にコントローラを納めるスペースがあります。また、コントローラの保管に便利な収納BOXを追加できます。
5. ユーザーメンテナンスの作業性向上、優れたメンテナンス性
HELIOTのメンテナンス用のパネルは、工具不要で簡単に外せます。内部構造も作業し易い設計にしています。コントローラに、保守作業解説の手順を動画で表示させながら作業できるので、初めての作業者でも安心です。
イオンソースは、ユニット交換式になり、フィラメント位置調整、電極板の磨き再生といった煩わしい作業に貴重な時間を取られることなく、復旧時間の大幅な短縮に繋がります。
6. 真空法はヘリウムの他に水素の検出が可能
昨今のヘリウムガス不足にも応えることができる、水素ガスによる検査も可能です。
電源を立上げモードを【ヘリウム】から【水素】の変えるだけです。
7. 豊富なポンプラインナップ
粗びき用真空ポンプは、油回転真空ポンプ、スクロールドライポンプから排気速度で選定いただけます。
様々な分野で使用される漏れ検査
用途:真空装置の気密性検査、パッケージ密閉性検査、部品の製品検査、
ヘリウムや水素の流量または透過量の計測
ヘリウムリークディテクタは、ヘリウムガスを使用した漏れ検査(ヘリウムリークテスト)において、漏れ量や漏れ箇所の特定を行うための検査装置です。ヘリウムリークテストは、漏れ検査の中でも感度的に最も優れ、かつ微小な漏れに対しても短時間で精度良く検査ができます。そのため、各種配管構造の部品全般、電子デバイス、空調、冷凍機、自動車関連などの生産ラインにおける製品検査や真空装置の気密性検査をはじめ、食品・薬品包装、医療機器など、漏れ検査が必要とされるあらゆる分野で使用されています。