味良く、長時間保温もOK。炊飯器に新しいながれ|炊飯器 Meets 真空|ソリューション|ULVAC SHOWCASE

炊飯器 Meets 真空

小型ダイヤフラムポンプを内蔵 世界初の「真空圧力IH保温釜」


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ご飯の最高の美味しさを実現!!

東芝コンシューママーケティング株式会社が、2007年8月に発売したもので、商品名は、「真空圧力IH保温釜」と呼ばれるもの。IH炊飯器に世界で初めて真空技術を適用して短時間での真空浸透吸水を実現したのち、圧力をかけて炊き上げることでご飯の最高の美味しさを実現した。


炊きたてはもちろん、冷めても、長時間保温してもおいしいご飯を実現した「真空αエンジンII」搭載の真空圧力炊きがコンセプト。
そもそも炊飯とは、含水率15%前後のお米に水を加え、加熱して含水率63%前後の米飯に仕上げる調理過程のことをいう。
最初の米の吸水が不十分だと、米の中まで十分に熱が伝わらず、芯の残ったようなご飯になってしまう。

掲載時期:2007年9月
取材協力:東芝コンシューママーケティング株式会社

suihanki_fig.gif保温時には、時間とともにごはんの表面が乾燥したり、黄色く変色したりして、独特な保温臭が発生することもあるため、ご飯を美味しいままに保温するには、水分の蒸発を防ぎ、ご飯の黄変や酸化を抑制する工夫が必要。

その問題を真空が解決した。

1. 新搭載「真空αエンジン2」

ネオジウム磁石の採用により耐久性が向上した真空ポンプを使った「真空αエンジンII」を搭載。
1気圧から減圧0.6気圧の間の制御精度も向上。
炊飯容量の違いや、たとえば東京では夏場と冬場で16℃違う水道水の温度に影響されること無く理想の含水率を実現。

2. 業界初の「真空鮮度予約」で過剰な水分を調整。ハリ・ツヤのある炊きあがり

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図 真空新鮮予約炊き上がり含水率比較

米を長時間水に浸した場合、お米の含水率は30%以下になり、お米表面の水分量が多くなりすぎるため、ふやけた炊き上がりに。
真空αエンジンIIにより、予約ボタンを押した直後に内釜を0.6気圧に下げ、お米の内部までいっきに浸透吸水。
浸透吸水後、常圧に戻し、炊飯工程でもう一度0.6気圧まで減圧。ふやけたお米を引き締めるため、炊飯時の煮崩れを抑制。

3. 業界初の最長40時間保温

保温時の減圧制御の精度向上によって、内釜内部の気圧環境が安定。
これにより、酸化濃度が下がり、ご飯の酸化が抑えられ、黄ばみや嫌な酸化臭の発生も抑制。
蓋の密閉度向上によって、水分蒸発量も常圧の1/4に下がるため、乾燥も抑えることができ40時間保存後も"美白保存"を実現。

4. 業界初の最長40時間保温

鍛造ダイヤモンド銀釜。
内蓋フッ素コーティング3年保証
VIP(Vacuum Inslation Panel)断熱構造で保温性能を向上。
オート調理コース
大きく見える表示パネル

かんたん技術解説

酸化防止

酸化を防ぐには、酸化させたくないものを酸素から遮断する必要があります。密閉された空間を、真空ポンプで排気していくと、空間に存在した酸素が外に吐き出されて、酸素を取り除くことができます。真空状態では、酸素量が減少するため、酸化による物質の変化を抑制することが可能となります。

photo_kitayama.jpg東芝コンシューマーマーケティング株式会社
家電事業部 レンジ調理機器部 商品企画担当
主任 北山浩氏 談

 IH 炊飯器に真空ポンプを組み込んだのは、東芝だけで、世界で初めてのこと。耐熱性と耐水性をクリアすることに苦労しました。ポンプのサイズは、単2電池程度で3ピストン式のダイヤフラムポンプです。

 一般的に、炊飯器の寿命はハードに使って最低7 ~ 8年と言われていますので、ポンプの方も少なくとも同じ年月は確実に動作するものが必要となりました。

 その真空ポンプは、釜の上面を覆う蓋の後方に内蔵されています。ポンプとともに重要な役割を果たしているのは、電磁弁と圧力調節弁で、同じく上蓋のなかに収容されています。そして、真空にする時は電磁弁を開き、ポンプで釜内の空気を吸引し、加圧する時には、電磁弁を閉じ、圧力調節部を動作させ、調圧弁を閉じる構造になっています。

この調圧弁は最大圧力を調節する役目を持ち、内蓋の中央に位置しています。この弁はオーステナイト系のステンレス・ボールからなります。

世界初の5 つのエンジン
(1)真空(0.6 気圧)の浸透吸水
(2)圧力(1.4 気圧)の炊飯
(3)真空(0.6 気圧)の美白保温
(4)内釜(鍛造ダイヤモンド銀釜)
(5)省エネ(真空エンジン)

がお米の旨味を引き出しています。と説明し、皆様のご理解をいただいています。他社の、最上位機種が初年度2 万台を売り上げた、というのに対し、当社は約6 万台を、新機種では8 万台を見込んでいます。真空を応用したことが、その差の要因だと思っています。

掲載時期:2007年9月
取材協力:東芝コンシューママーケティング株式会社

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