油回転真空ポンプ|トラブルシューティング|HOW TO|ULVAC SHOWCASE

トラブルシューティング

故障、異常原因と対処方法
1. ポンプの圧力が下がらない(配管等の漏れおよび真空計の異変は除く)
2. 外部に油が漏れてくる
3. 異常音がする
4. ポンプが回転しない
5. ポンプが異常に熱い
6. 定格電流値よりも電流値が高い
7. ポンプから異臭がする
8. 真空槽側に油が逆流した / ポンプ停止後に油量が急激に減った
9. ポンプの起動が困難(冬期)
10. オイルレベルゲージが飛び出す
11. 排気口から油が噴き出す

トラブル対策・よくある質問・お役立ち情報
1. 水蒸気対策
2.
寒冷地対策
3.
オイルミスト
4.
真空ポンプを自分で修理できますか
5.
真空ポンプの引取りオーバーホールではどんなことをしていますか
6.
真空ポンプのオーバーホールの周期はどれくらいですか
7.
メンテナンスのトレーニングを実施してもらえますか

故障、異常原因と対処方法

1. ポンプの圧力が下がらない

チェック項目 対処方法
油はレべルまで入っているか ・油は規定量とする不足のときは補給する
油が汚れていないか ・汚れていれば新しい油と交換する
水分系を吸引していないか ・油に水分が混入してしまった場合は油を交換する
・水分が入ってしまう場合は、ポンプ前段にトラップを入れる
・水分が入ってしまう場合は、ガスバラストバルブを開く
・「水蒸気対策」参照
ダストを吸引していないか ・ポンプ前段にフィルタトラップを入れることで吸引防止する
ポンプ内に異物が入り込むようなことはないか ・異物を取り除く
・異物が入ってしまう場合は、ポンプ前段にトラップを入れる
高い吸入圧力で連続運転をしていないか ・頻繁に油を交換する。用途別油を使用する
・高い吸入圧力で連続して運転することを禁止しているポンプもあるので取扱説明書を確認する
真空槽や配管等に漏れはないか ・ポンプ単体の性能に問題がないか確認する。問題がなければ配管等にもれがないか確認し、漏れを止める
新しい油を入れたばかりか ・しばらく運転を続ける
油量を入れ過ぎていないか ・油は規定量とする。多い時は減らす
・油を入れ過ぎると油面が見えなくなるので注意
排気対象範囲に真空リークがないか ・接続部、溶接部の真空リーク部分を直す

※解決しない場合は、漏れを探し点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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2. 外部に油が漏れてくる

チェック項目 対処方法
油が汚れていないか ・汚れていれば新しい油と交換する
ダストを吸引していないか ・ポンプ前段にフィルタトラップを入れることで吸引防止する
ポンプ内に異物が入り込むようなことはないか ・ポンプ前段にトラップを入れる
高い吸入圧力で連続運転をしていないか ・頻繁に油を交換する。用途別油を使用する
・高い吸入圧力で連続して運転することを禁止しているポンプもあるので取扱説明書を確認する

※解決しない場合は、漏れを探し点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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3. 異常音がする

チェック項目 対処方法
油はレべルまで入っているか ・油は規定量とする不足のときは補給する
ダストを吸引していないか ・ポンプ前段にフィルタトラップを入れることで吸引防止する
ポンプ内に異物が入り込むようなことはないか ・異物を取り除く
・異物が入ってしまう場合は、ポンプ前段にトラップを入れる
入力電源に異常はないか ・定格電圧の±10%以内に改善する

※解決しない場合は、ベーンが破損、異物が入っている可能性がありますので、点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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4. ポンプが回転しない

チェック項目 対処方法
油が汚れていないか ・汚れていれば新しい油と交換する
水分系を吸引していないか

・油に水分が混入してしまった場合は油を交換する
・水分が入ってしまう場合は、ポンプ前段にトラップを入れる
・水分が入ってしまう場合は、ガスバラストバルブを開く
・「水蒸気対策」参照

ダストを吸引していないか ・ポンプ前段にフィルタトラップを入れることで吸引防止する
ポンプ内に異物が入り込むようなことはないか ・異物を取り除く
・異物が入ってしまう場合は、ポンプ前段にトラップを入れる
高い吸入圧力で連続運転をしていないか ・安全装置が働いている。復帰ボタンを押すか冷めるまで待つ
・高い吸入圧力で連続して運転することを禁止しているポンプもあるので取扱説明書を確認する

※解決しない場合は、点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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5. ポンプが異常に熱い

チェック項目 対処方法
高い吸入圧力で連続運転をしていないか ・頻繁に油を交換する。用途別油を使用する
・高い吸入圧力で連続して運転することを禁止しているポンプもあるので取扱説明書を確認する
ポンプ周辺の温度が高くないか ・ファンを取り付けて冷却すなどポンプ周辺の温度を改善する

※解決しない場合は、点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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6. 定格電流値よりも電流値が高い

チェック項目 対処方法
水分系を吸引していないか

・油に水分が混入してしまった場合は油を交換する
・水分が入ってしまう場合は、ポンプ前段にトラップを入れる
・水分が入ってしまう場合は、ガスバラストバルブを開く
「水蒸気対策」参照

排気側が目詰まりしていないか ・オイルミストトラップのフィルターを交換する
ポンプ内に異物が入り込むようなことはないか ・異物を取り除く・異物が入ってしまう場合は、ポンプ前段にトラップを入れる
高い吸入圧力で連続運転をしていないか ・頻繁に油を交換する。用途別油を使用する
・高い吸入圧力で連続して運転することを禁止しているポンプもあるので取扱説明書を確認する
供給電圧に問題はないか ・電圧降下が起こっていないか、電気的な確認をする。
ポンプ周辺の温度が高くないか ・ファンを取り付けて冷却すなどポンプ周辺の温度を改善する

※解決しない場合は、点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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7. ポンプから異臭がする

対処方法:下記チェック項目を確認してから冬期の場合には、ポンプ内の油を暖めて(室温を上げる等)手でプーリーを回してみてください。

チェック項目 対処方法
吸引物に原因がないか ・吸引物に臭気がある場合は、ポンプ前段にトラップを入れる・排気側をダクトにつなぐなどの対策を取る
モータが焼け焦げていないか ・焦げ臭い場合はモータが損傷の可能性があるので修理を依頼する

※解決しない場合は、点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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8. 真空槽側に油が逆流した/ポンプ停止後に油量が急激に減った

対処方法:下記チェック項目を確認してから冬期の場合には、ポンプ内の油を暖めて(室温を上げる等)手でプーリーを回してみてください。

チェック項目 対処方法
真空槽、真空配管に油が逆流していないか ・真空槽側を大気圧にし、そのままポンプを運転する
・油がポンプに戻ったら、ポンプを停止し、真空槽や配管を洗浄する
・油が減っている場合は補充する

※解決しない場合は、点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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9. ポンプの起動が困難(冬期)

対処方法:チェック項目を確認してから冬期の場合には、ポンプ内の油を暖めて(室温を上げる等)手でプーリーを回してみてください。

チェック項目 対処方法
油はレべルまで入っているか ・油は規定量とする不足のときは補給する
油が汚れていないか ・汚れていれば新しい油と交換する
ダストを吸引していないか ・ポンプ前段にフィルタトラップを入れることで吸引防止する
ポンプ内に異物が入り込むようなことはないか ・ポンプ前段にトラップを入れる

※手でプーリーが回らなければ、修理を依頼してください。
寒冷地対策」参照

10. オイルレベルゲージが飛び出す

対処方法:排気口側が詰まっていないかチェック(オイルミストトラップの目詰まり等)してから、チェック項目を確認してください。

チェック項目 対処方法
ダストを吸引していないか ・ポンプ前段にフィルタトラップを入れることで吸引防止する
ポンプ内に異物が入り込むようなことはないか ・ポンプ前段にトラップを入れる
高い吸入圧力で連続運転をしていないか ・油の交換をよく行う用途別油を使用する

※解決しない場合は、点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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11. 排気口から油が噴き出す

チェック項目 対処方法
高い吸入圧力で連続運転をしていないか ・油の交換をよく行う用途別油を使用する
・「オイルミスト」参照
ポンプ回り配管等に漏れはないか ・漏れを止める
油量を入れ過ぎていないか ・規定量水準まで減らす

※解決しない場合は、点検修理を依頼してください。依頼は最寄りのアルバックテクノCSセンター または メールフォームで承ります。
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トラブル対策・よくある質問・お役立ち情報

1. 水蒸気対策

ポンプ表面温度が60~70℃程度まで温まってから、ガスバラストバルブ(ガスバラ機能があるもののみ)を開放し、水分を排気します。
多量の水分を吸引した場合は、すぐに油を交換。そのまま放置すると、性能の低下だけでなく、ポンプ内にさびが発生し、回転不良を起こす原因となります。
油に混入した水分は、オイルフィルトレーションシステムで取り除くことも可能です。

2. 寒冷地対策

ポンプ停止時、凍結防止のため、冷却水を少量流して、冷却パイプ、ジャケット部の破損を防ぎます。
2日以上ポンプを停止する場合は、冷却パイプ、ジャケット内に圧縮空気を流し、内部の水をパージ しておくことが必要です。

3. オイルミスト

オイルミストが比較的高い圧力のときに多く出ることは、吸入気体の密度(圧力)が高ければそれだけ排気気体の量も多くなることが原因です。
油回転真空ポンプは、油を使って潤滑およびシールをしています。
高い圧力で吸引し続けるとポンプ内部の油が排出されて潤滑不良を起こし、内部温度が上がり熱膨張が起き、駆動部分が焼き付け最終的にはポンプ停止の恐れがあります。高い圧力で連続運転を行わないでください。

HOW TO

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